ICE Service

ICEの車内では、以下のようなサービスが行われている。

●情報サービス●

ICEには、車上情報システム(FIS)が装備されており、乗客は、各車両のデッキに設置されたインフォ・ディスプレイと呼ばれる端末機により、接続列車の情報が見られる他、インターシティー・ホテルやレンタカーの予約も可能である。速度表示も出るので、特に高速新線走行中は注目したい。

●供食サービス●

供食の中心になるのは、804形食堂車である。804形はボルト・レストランと呼ばれ、レストランとビストロに分かれている。
レストランでは、給仕付きで本格的な食事が楽しめる。メニューはアラカルト中心であるが、コース料理もある。値段も比較的安価に設定されている。
ビストロは、飲物や軽食が中心。簡単な椅子が置かれており、その場での飲食も可能であるが、テイクアウトも可能である。ビールの国ドイツのこと、ビストロはちょっと一杯ビールを、という乗客で賑わう。
このほか、1等車では飲物・軽食のシートサービス(車掌も担当する。)が、2等車ではこれらのワゴンサービスが行われている。

●オーディオ設備●

ICEには、1等・2等問わず全席に、ヘッドホン接続モジュールが設置されている。乗客は持参(車販でも入手できる。)のヘッドホンやイヤホンで、音楽などの番組とラジオが各3チャンネル楽しめる。また、1等車・2等車の一部の席にはビデオ・スクリーンも設置されており、映画などが放映されている。なお、車内ではヨーロッパ放送(ラジオ)の受信が可能である。

●その他●

ICEの1等・2等の全車両に電話、ロッカー、クロークが設けられている。また803形サービス・カーには、オムツ台や身障者用スペース・トイレもある。803形にはファクシミリなどを備えた会議室もあるが、あまり使われてはいないようである。

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