E03(103.0)形

E03/103.0形 (001-004 : 4両) ---> 750形 (001-002 : 2両)

 1965年に行われた国際交通博覧会(IVA)で、、DBは最新型の急行用電気機関車を発表した。それがE03形(後の103形)である。E03形はヘンシェル社とシーメンス社によって製作され、全長19.5m、高さ4.152m、軸配置Co-Co、出力5,950kWで、最高速度は200km/hに達した。E03形は、卵のようなスタイルをしており、TEEカラーと呼ばれるクリームと赤の塗装を身にまとっていた。また、後に登場する量産機とは違って、屋根も銀色に塗装されていた。
 E03形は4両が製作され、最初に200km/hのデモンストレーション走行を行って、ミュンヘン―アウグスブルク間61.9kmを26分で駆け抜けた。
 1968年にはナンバー分類方式の変更により、103形となり、量産機の登場後は103.0形と呼ばれ、量産機と区別されている。
(図1)
(図2)
 E03型は、1両は当初からシングルアームのパンタグラフを搭載していたが、残りの3両は菱形パンタを搭載していた。これらも、1979年にはシングルアームのSBS65に変更された。(図2) また、101 001のみは量産機と同じく、屋根もクリーム色に塗装変更された。(図3)
(fig.3)
 1985年6月には103 003が検測車2両・客車1両を従え、283km/hというスピード記録を達成し、120.0形が持っていた記録を奪還した.
 103 002と004は比較的早く廃車となったが、004号機は保存機に指定されている。一方103 001と003の2機は750 001と002にそれぞれナンバーが変更され、事業用車となった。750形は既に廃車になったが、750 001は登場当時の仕様に戻された上で保存されている。

BR103 LIST
BR103.1
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